現代はおしゃれ・マナー・規則などにより
ほとんどの人が定期的に髪を切っています。
髪を切る動機はふたつ。
「伸びたから」と「変えたいから」、のふたつです。、
ほかにあるとすれば感情によるものだと思います。
では昔はどうだったのでしょう


歴史的に見ると一般の人が髪を切る習慣はそれほど古くありません。
縄文、弥生時代は埴輪などによると束ねていたようです。
平安、鎌倉時代になると男女の髪型は大きく分かれてきました。
男性は戦いと権力を意識した髪型になり、女性は美を意識した
スタイルに大別できます。
では切るということに絞って考えてみると、むしろ剃るということの
ほうが多かったようです、男女とも仏門に入るときは頭を剃ります、
また武士は兜を冠るため頭頂部を剃りました、月代です。
これは明治初期まで続く習慣になります、もっともその中にも
流行はありましたが・・・・・・
女性の髪型はにぎやかです、平安、鎌倉時代は長きが良し
でしたが、束ねる事で行動的になりました、元祖は出雲の阿国です。
以来束ねた毛先でおしゃれをしました、いわゆる日本髪と呼ばれる
スタイルの誕生です。
この日本髪スタイルはほぼ昭和初期までは根強く残りました、
男性のザンギリ頭は明治初期に文明開化とともに変わりましたが
女性はザンギリ頭にするわけには行きません、
結局大正期のモガ、モボが流行ったころからやっとショートカットが
市民権を得たようです。

もっとくわしく知りたい方は荒俣宏氏の髪の文化史(潮出出版)
をご覧ください。


今、美容室でのメニューの主流はカットだと思いますが皆さん考えてみてください。
カットの準備が整って美容師がまず何と聞くでしょう?
「○○様、本日はいかがなさいますか?」
こんな言葉から始まるのではないでしょうか?おかしいと思いませんか?
お客様がどうなさりたいかを聞くより、何に困って美容室を訪れたかを
まず聞くべきではないでしょうか?困っていなければ美容室には訪れません。
髪が伸びて扱いにくい、ボリュームが出て困っている、
ボリュームが出なくて困っている、デザインを変えたい、
つまり気に入った格好に収まらないから美容室に行くのだと思います。
「いかがなさいますか」を考えるのは美容師なんです。
美容師が希望のデザインを切るのは簡単ですが、
希望のデザインを決めるのが大変なんです。
お客様が困っている原因を聞き、解決方法をお話しし、
お客様とデザインを煮詰めて初めてハサミを持つべきなんです。

どうしたいかを知ってもらう為に雑誌の切り抜きなどを持参してくる方がいますが、
美容師によっては「この髪型は似合いませんよ。」 「この髪質では無理です。」などと
一蹴してしまう者がいるようですが言語道断です。
お客様は真剣に雑誌をめくって自分が希望するデザインを切り抜いてくるのです。
お客様は素人ですから、髪質・骨格などによっては確かに無理なデザインもありますが、
切り抜写真のアレンジを提案してお客様の理解と同意を求めるのがカウンセリングです。
その上で施術に入り毛量や長さを調節し、話し合って決めたデザインを作り上げて仕上げます。
美容師の中にはいきなりヘアスタイルカタログを持ってきてデザインを決めさせる、などという
乱暴なカウンセリングをしているところもあるようですが、ヘアカタログは美容師の
提案を示すためにお客様にお見せすべきだと思います。言葉では伝わりにくいデザインを
ヘアカタログでお見せすることで理解していただく。そうでないとしたら、美容師の
デザイン力というのは必要なくなってしまいます。
仕上げ方もお客様はプロ並なドライヤーさばきは出来ませんから簡単な方法を教えます、
そして最も大事な事はお客様が自宅で美容師と同じようにデザインが作れることなんです、

大人 ¥4,000
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