癖毛と縮毛矯正

癖毛と直毛って何が違うの?

髪は表面から以下の3種類で構成されます。

  • ①キューティクル(毛表皮)
  • ②コルテックス(毛皮質)
  • ➂メジュラ(毛髄質)

 

 


この中で大部分を占めるのがコルテックスです。
コルテックスは以下2種類の成分があります。

  • フィブリル(繊維質)
  • マトリックス(間充物質)

 

この繊維質の間充物質にも硬軟があって、【硬い繊維質で間充物質】【柔らかい繊維質で間充物質】があります。
もちろん硬軟だけではなく吸水性やシスチン含有量など全て相反する性質があります。
以下に2種類をまとめました。


コルテックス【O(オルソ)コルテックス】
【特徴】吸水性が高い・シスチン含有量が少ない・柔らかい性質
(アシテックダイスタッフコルテックス)
Bコルテックス【P(パラ)コルテックス】
【特徴】Aコルテックスと真逆の性質を持っている
(ベーシックコルテックス)

 

この相反するコルテックスが毛髪内に均一に含まれていると直毛になります。
偏って含まれる事で癖毛の原因となりますし、その偏り方の違いで癖毛の種類が変わります。
毛穴が曲がっていると癖毛になるという考えがありますが、毛穴の形状で出来るのはウエーブヘアで癖毛とは組織構造が違います。
Aコルテックスは欧米人に多く、Bコルテックスは日本人に多い毛質ですが1本の毛髪の中に両方の性質を持ったケースもあります。


前ページでも触れましたが、癖毛は大別して波状毛、捻転毛、連珠毛などに分かれますが、縮毛と呼ばれる癖毛、これはアフリカ系人種に多く見られる種類で生えてきた所で丸まってしまう癖毛です。
大仏様の髪(ラホツ)を想像すると解ると思います。

縮毛矯正の理屈をおさらい

A、Bコルテックスを矯正1剤で軟化させますが、軟化剤自体に疑似蛋白成分が含まれているためコルテックスに浸透していきます。
その状態で髪を乾かすと疑似蛋白は不安定な状態で内部にとどまり、その後ストレートアイロンを掛ける事で卵の白身が凝固するのと同じ状態になり安定するのです。
その後2剤によって酸化安定を図るわけです。
また、白身と違い矯正剤は固化させても元に戻す事が出来る、つまり矯正は外すことが可能なのです。

矯正施術時最も大切なのは?

それは1剤による軟化具合なのです。この軟化が不十分だと矯正後リバウンドしてしまいます。
逆に過剰に1剤が効いた状態(過軟化)では髪の弾力が失われてしまうのです。

またアイロン操作も重要で、矯正理論を熟知していない技術者ではアイロンで真っ直ぐにすると思って引っ張ったり、同じところを何度もアイロンしたりして髪を傷めてしまうケースも見受けられます。
軟化している髪を引っ張れば伸びたゴムのようになり、結果ヘロヘロの毛やビビリ毛になってしまうことがあります。
矯正によるアイロンは髪にストレートを記憶させるのが目的なのです。

アイロン温度も重要です。皆さんが毎朝、癖を真っ直ぐにするためアイロンを使用することがあると思います。
この時に注意して頂きたいのが、高温である程その効果も高いからと200度やそれ以上の温度設定で行うことは大変危険です。
これはあくまでセットですから湿気を帯びれば取れてしまいますよね。
毎朝繰り返すことで髪は熱変性を起こしてしまいボロボロになってしまいます。

施術後のシャンプー OK?NG?

以前は美容室で矯正をやると「今日は髪を洗わないで下さい」なんて言われた経験はありませんか?

まず、縮毛矯正剤はパーマ剤に比べ薬液効果が強いことが挙げられます。
普通の2剤処理だと矯正後の髪にはアルカリが残留しています。
それを空気酸化によって中和しようとするため、ある程度時間を空けるようにお伝えしていた経緯があります。
ですが実際には空気酸化の効力はほとんど無いものと考えています。
つまり2剤処理後の残留アルカリが毛髪に傷みとして残るのです。
今は2剤処理段階で残留アルカリを完全に除去するシステムを導入している店がほとんどなので当日からシャンプーをしても差し支えないのです。


最後に昨今の矯正は自然なストレートが主流になっています。
希望しない限り昔の様なペッタンコな仕上がりにはならないことが多いでしょう。
根元をストレートにし毛先にカールを入れるなんてことも可能です。
※毛髪の状態によります

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