カット


カットへの想い

お客様のご希望を聞くこと以上に、現に何に困っているかをまず聞くべきとアマンは考えます。
髪が伸びて扱いにくい・ボリュームが出てまとめられない…
薄毛が気になるがどんな髪型が良いかが良くわからない…
これらをお聞きしてその解決策を考えるのはお客様ではなく美容師・技術者なのです。
お客様は真剣にスマホ等でご自分が希望するデザインを検索してお持ちになることも多くあります。その中には髪質・骨格などによっては確かに難しいデザインもあります。
そのデザインを基礎に出来ること出来ないこと・その代替案を示しご理解と同意を求めるのがカウンセリングです。お客様と美容師間でデザインを煮詰めて初めてハサミを持つべきです。
髪型カタログから選んでもらいそれをそのまま切る…これでは美容師のデザイン力というのは必要なくお一人お一人のニーズに合うとも思えません。

またお客様はプロ並なドライヤーさばきは出来ませんから極力簡単な仕上げ方法でお伝えすること。そして最も大事な事はお客様が自宅で美容師と同じようにデザインが作れることなのです。


アマンのシャンプー

アマンは徹底的に水にこだわりました。
一般的に美容室で使われている水は軟水・パイウォーター・炭酸水など様々ですね。
当店では特殊な波動軟水の造水装置を設置しています。
仮にコンディショナー・リンス等をせず洗い上げ、そのまま乾かしても艶やかさ・手触りがまるでトリートメントをしたような状態になります。
しかも波動軟水しか使っていませんので、髪や環境にも優しいのは言うまでもありません。
ダメージヘアもサラサラになり、家の水道水との洗いあがりの差に驚くお客様も多いのです。
艶が無いから艶出しを、指通りが悪いからツルツルするものを付ける、コレではモグラタタキです。

ご要望があればお水を試飲していただくことも出来ます。
コーヒーや紅茶は好き嫌いがありますが、水なら飲めない方はいらっしゃいませんよね?
アマンの水を味見された方は水道水がこれほど変わってしまうことに一様に驚かれます。
詳しくは【水と縮毛矯正】の後半で詳しく触れています。



波動軟水は髪の汚れを引き離し再び付着するのを妨ぐ力があるとされています。
そのため老廃物や汚れの除去・洗髪に適しています。

さらに当店では特殊なマッサージシャンプー機器を取り入れています。
2リットルの波動軟水を高速で頭皮に断続的に当てることで頭皮の活性化を促し、老廃物の除去に驚異的な力を発揮します。
手技によるシャンプーに加えこのマッサージシャンプーもカットに含まれています。
男性のお客様にも大好評ですのでぜひ皆さまにご体感頂きたく思います。

道具について

ハサミの語源は「挟む」からきており、挟み切る事によって成り立つ道具です。
美容師が使うカット器具のなかでハサミが一番一般的な道具です。
今、美容師が使っているのは西洋ハサミです。
日本古来の和ハサミもありますが、あれでは仕事になりません。
和ハサミがなぜ髪を切る事に適さないのでしょうか?
それは力点が支点の前にあるからで、力点が支点の前にあると切る力加減の調節が出来ません。
なおかつ、和ハサミの開閉は指の力とバネの力で開閉するためお客様一人をカットするのに途方もなく疲れてしまうでしょう。
美容師が使うカット技術は多様にあり、単に切るだけではなく開閉しながらハサミを移動させる技術も一般的でストロークカットやシャギーカットがそれです。
美容師は常時数丁のハサミを使っていますが切る部位・方法により使い分けています。
また切れ味もそれぞれ違いサクッっと切れるもの、ブツッっと切れるものなど各自の好みで使い分けています。

レザーカットは髪が傷むと思っている方が結構いると思います。
確かにミクロマクロのレベルで考えれば傷むでしょう。
なにしろ髪を斜に切りますから…切り口の面積が広くなり枝毛の要因になり得ます。
反対に当然メリットもあり、レザーでしか出せない質感があることと多毛・剛毛に対するカット効果としてはスタイルのおさまりの良さ・ナチュラルさが挙げられます。
美容師が使うレザーはほとんど替え刃式のもので切れ味の安定と研がずにすむ機動性も挙げられますね。
レザーの使い方一つで刃のもちは格段に変わってきます。
余談ですが日本で発達した日本剃刀は肌への当たりが柔らかく女性の肌を剃るのには適しているのですよ。


髪を切るということ

【髪を切る】と言うことは女性にとって大きな意味があります。
昔、髪は女の命などと言われていました。なぜでしょう?
それは古来より女性が髪を短くする風習がなかったのです。
特に日本では長い髪を結い上げることで髪型の流行があり、独特の美意識が生まれました。
未婚・既婚さえも髪型で分けていました。
また、髪には霊力が宿るといわれてきました…これは外国でも同様のケースがあります。

 

それ故に髪を切る事は何かとの決別を意味していました。
髪を切り頭を剃って尼さんになる事は俗世からの決別であり、また夫が死んでしまうと結っていた髪をおろし一生涯夫の菩提を弔います。
近世では戦地に向かう人が髪を切って残していきました。
戦地で死ぬかもしれない…そのための遺髪という意味とこの世との決別の覚悟をも意味しています。(これは男性ですが)
もっとも男性でも昔は覚悟の意思表示として髪を切る事がありました。
また近年には失恋すると髪を切る事がありましたが、これも過去の恋人との決別を意味し自らの心の整理をしたものです。
ですから、いまだにカットしてスタイルチェンジすると会社の上司や同僚などに「失恋したの?」なんてからかわれるのです。
このように髪を切る事が大袈裟な意味を持っていた時代と違い今では気軽にイメージチェンジを図り
気分一新させる程度のものになりました。
しかし、希望したイメージにならなかったら気分一新どころではありません。
しばらく浮かない気持ちで過ごさなければなりません。
美容師はお客様の希望を十分汲みあげ気持ち良い髪型を提供しなければなりません。
ここで重要なのが十分なカウンセリングです。と言うのも髪は一度切ればつなげられません。
つまり医者と同じようにインフォームドコンセントが我々にも大事だと言うことです。

髪型にまつわる歴史

現代はおしゃれ・マナー・規則などによりほとんどの人が定期的に髪を切っています。
髪を切る動機は「伸びたから」と「変えたいから」でしょうか。
他にあるとすれば感情によるものだと思います。
では昔はどうだったのでしょう?

 


歴史的に見ると一般の人が髪を切る習慣はそれほど古くありません。
縄文・弥生時代は埴輪などによると束ねていたようです。
平安・鎌倉時代になると男女の髪型は大きく分かれてきました。
男性は戦いと権力を意識した髪型になり、女性は美を意識したスタイルに大別できます。
では切るということに絞って考えてみるとむしろ剃るということの方が多かったようで、男女とも仏門に入るときは頭を剃りました。
また武士は兜を冠るため頭頂部を剃りました、お馴染みの月代です。
これは明治初期まで続く習慣になりますがその中にも流行はありました。
女性の髪型はにぎやかで平安・鎌倉時代は長きが良しでしたが、束ねる事で行動的になりました。
元祖は出雲の阿国です。以来束ねた毛先でおしゃれを表現し後に日本髪と呼ばれるスタイルへと繋がっていきます。
この日本髪スタイルはほぼ昭和初期までは根強く残りました。
男性のザンギリ頭は明治初期に文明開化とともに変わりましたが女性はザンギリ頭にするわけには行きません。
結局大正期のモガ・モボが流行った頃からやっとショートカットが登場した様です。

もっと詳しく知りたい方は荒俣宏氏の髪の文化史(潮出出版)をご覧ください。